難聴で苦労している高齢者の方、補聴器を使えていますか?取り扱い本当に大変ですよね。
2025年02月09日
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スタッフブログ
今回、母親に補聴器を作成する経験をしました。
これから作成を考えている方に、アドバイスをしますね。
私の母親86歳が、だんだん難聴が進み、他人の話し声を聞き取ることが難しくなりました。
デイサービスに行っても、同じテーブルで談話をする周囲の声も聞き取れないので、
会話にも参加できずポツリと孤独を感じていたそうです。
買い物に行くと、レジの店員の優しい声は当然聞こえず、買い物に行くことにも困難を感じていました。
自宅のリビングのTVには、手元スピーカーを使用しています。
しかも大音量で・・・。 (部屋に入るとこちらが驚きます。)
補聴器を作るとなると40万円位必要だと言われています。
数年前から通販などで手に入れ易い価格の補聴器は何台も購入しました。
ついでの知識ですが、これら安い物は集音器というのが正解だそうです。
・耳の穴が痛くなる。
・雑音が入ってうっとうしい。
・補聴器を着けても上手く聞き取ることができない。
そんな理由で、あまり使えていませんでした。
病院の耳鼻科に相談したところ、高度の難聴で障害者手帳の交付対象であること、
さらに手帳を使うことで自己負担額がかなり免除されることを知り、
本格的な補聴器の作成を、病院に出入りしている業者に依頼しました。
【良かったこと】
1.安い補聴器(集音器)と違い、聞き取れりにくい周波数について調整するので、普通に会話が可能になりました。
これにより本人の買い物やデイサービス利用への意欲が回復しました。
2.補聴器作成の自己負担が1割で済みました。
障害者手帳を利用することで、自己負担は約5000円程度で済みました。(ただし片耳です)
等級により違いますが、母親は6級なので、行政からの補助額は約5万円。
これは片耳でも両耳でも同じ金額です。
【注意点】
1.公的補助のためには、障害者手帳交付対象であることが必要です。
2.耳鼻科受診から障害者手帳を手にするまでに3か月くらいかかります。
役所の障害者福祉課での窓口手続きなど、行ったり来たりが何度か必要です。
3.障害者手帳申請から実際に補聴器を手にするまでに、4か月くらいかかりました。
4.補聴器のフィッティングや調整で数回補聴器外来に通う必要があります。
5.補聴器のボタン電池は10日ほどで交換が必要です。
6.ボタン電池は5mm位の大きさで、電池交換は高齢者には大変です。
7.ボタン電池交換の作業手順を間違えると、補聴器の部品を壊すことになります。
認知症高齢者には、手順を覚えるのは大変です。実際に私の母親も直ぐに壊してしまい、
部品交換1500円しました。
せっかく交換した部品も1日で壊してしまいましたが・・・。
【まとめ】
しっかりした補聴器は、コミュニケーションには大いに役立ちます。
しかし、小さな補聴器の取り扱いは、高齢者には優しい物ではありません。
家族の支援なくしては、使用は困難かと思います。
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