肩こりや背中のコリや痛みは原因や部位により、治療法が違います。鑑別が大事です。

12月に入り、少しづつ年末の気ぜわしなさを訴える患者さんもでてきました。
毎年12月はぎっくり腰の患者さんが急増する時期です。
この時期のぎっくり腰は、頭の中が忙し過ぎて、筋肉の収縮・弛緩のタイミングが動作とズレることにより発生する、
という説があります。 みなさん気を付けてくださいね。
さて、今日の話題は、鍼灸にせよマッサージにせよ、
短時間で効果を上げるためには、治療すべき部位を鑑別してアプローチする必要性についてです。
鑑別のためには、必要な理学検査を行ってから治療に当たることが大事です。
肩こりや背中・腰痛で接骨院や鍼灸院やマッサージ院で治療してもらうとき、
「何処が痛いですか?」 必ず聞かれるはずです。
問題はその次・・・。
「では痛いところに電気をかけます。」とか、
「痛いところに鍼を打ちます。」「痛いところを揉みます。」
これで治療の効果がでるとお考えでしょうか? いや、そんなことはないですよね。
いったい痛いところとは、解剖学的に何を指しているのでしょうか?
皮膚なのか、脂肪なのか、筋膜など結合組織なのか、筋線維そのものなのか、関節なのか、神経由来の場所なのか。
ざっと挙げるだけでも、コリや痛みを生じる部位は沢山あります。
誰にも同じような治療しかしない治療院・接骨院に頼るのは時間とお金の無駄と言えます。
西洋医学的なアプローチでは、ターゲットとなる部位・組織ごとに最適な治療を選択するのは、当然のことなのです。