酷暑が続いていますがお元気でしょうか。
今回は、先日来院された、高齢のご夫婦の素敵なやりとりのお話です。
90代後半の奥様の鍼灸治療のご希望され待合室から会話が聞こえてきました。
奥様は、かなり酷い難聴の様子、さらに認知症があり何度も同じ質問を繰り返していました。
どうやら、奥様は手の甲にある老人性のシミについて、気にしてご主人に
「これはどうしてできたのか?」という質問を何度も繰り返しされているようでした。
ご主人は、声を荒げることなく、穏やかな声で答えています。
「これは神様の贈り物だよ。」
「お前が長く生きてきたご褒美に神様がくれたんだよ。」
私は他の患者さんの治療中でしたが、そのやり取りが聞こえてきて、
感心してしまいました。
良い関係のご夫婦なんだと感じました。
認知症患者さんのご家族は、いろいろと苦労があると思います。
私の両親も高齢で、認知症の症状がでてきて、会話に困ることもあります。
ついつい厳しい言い方をしてしまいがちですが、
このご主人の対応力を見習わなければいけませんね。