消化器系や腹部のがんの進行で胃の痛みを感じることが多いようです。緩和治療のしての鍼灸は効果があります。
院長の柴田です。
以前から何人かの、がん患者さんを診てきました。
現在もステージ4のすい臓がん患者さんが定期的に通院しています。
主訴は胃の痛み、食欲不振による体重減少です。
今まで通院治療を継続された患者さんたちは、全員ご自身で来院されて治療を開始し継続されたという共通点があります。
身体症状でも、程度の差はあれ、抗がん剤による吐き気、倦怠感も訴えられます。
現在まで鍼灸治療でがんの治癒や改善を経験していません。
それでもがん患者さんたちは根気よく通院されました。
鍼灸治療を受けるとしばらくの間は、様々な苦しい身体症状が楽になるそうです。
私の鍼灸治療はまさに緩和ケアとしての位置づけで行っています。
患者さんにも、最初にそのように説明して納得してもらっています。
中には、「がんに良い?」 「がんに効く?」 とかの宣伝文句に乗って高額な健康食品や治療器具を購入されている方もいます。
藁(わら)にもすがる想い。 察することは容易です。
すでに購入している方、購入を考えている方には、頭から否定せず、ご自身が納得のいくものであるならば賛成します。
保険診療で鍼灸治療を提供できると本当は良いのでしょうが、
国の定めで、鎮痛・消炎効果のある薬や治療をお医者さんで行っている場合は、鍼灸は保険適応にはなりません。
ほとんどの方は、痛み止めを処方してもらいすよね。
実費の治療でも通院される価値を感じてくださるのでしょうね。
厚生労働学研究データベースにも緩和ケアに鍼灸が有効であるという論文があるので紹介しておきます。